Quantcast
Channel: 遥かなる潮流 (霊界物語の真髄ブログ)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 80

艮の金神の眷属とアダムとイブの系統

$
0
0
 二代澄は大本信徒に次のように語っていたことがある。京都府亀岡市中矢田、熊野館にて。

 もっともじゃあ、もっともじゃあ。しかし実は可哀想ではないのやで。この悪のみたまを全部滅ぼすのだ。お前が先に言うたように、ここで大本が宣伝して入って来る者は神様が判って入って来るのでなく、恐ろしさに入ってくるのだ。それでも神様の前で手を合わしていると、これが悪のみたまだと、いくらわかっていても、目の前で手を合わせておる者は神様は裁きにくい。それを可哀想だと思って今度の大峠を越させたら、大峠を越えて、もう一ぺん、悪魔の力がついて、この次に来るみろくの世は、直ぐにまた潰されてしまう。それでいくら可哀想でも、只の一粒も助けないのだ。大事なことだから、よく覚えておけ

 二代は出口澄。大本神観では竜宮の乙姫である。彼女が語っている中で、【可哀想ではないのやで】としているのは【アダムとイブの身魂】のことである。これはキリスト教旧約聖書に登場するアダムとイブのことを指しているが、大本神話ではまた違った形で登場することになる。世界を混沌に陥れんと暗躍する兇党霊、八岐大蛇らはこのアダムとイブから出生したと筆記される。そのアダムとイブの魂を持つ者たちが大本には多く参集しているというのだ。つまり、アダムとイブの身魂、龍神系、そして、艮の金神の眷属がこの大本には集結していることになる。

 八岐大蛇を生み出したアダムとイブの魔性。そして、獣たる龍神系。幾度も輪廻転生しても救われぬ艮の金神の眷属たち…。
 
●愛善苑 機関誌 神の国 404号 p36

聖師様の御言葉

 二代様の御言葉と呼応する聖師様の御言葉がありましたので一つ御披露いたしますと、佐藤尊勇氏の青年時代に佐藤尊勇氏が聖師様がこう問いかけました。
「一般社会人よりも大本の人の方が温かみが薄いように思います。」
これに対して聖師様は、
「それは、社会人はただ自分の生活欲だけだが、大本へ集まって来る者は、皆長い間世に落ちて苦しんでいたのである。その御魂が二度目の立替え立直しに際して、世に出して頂こうと、人を押しのけても自分が出世しようという神霊ばかりが副守となってかかってきているから、社会の人とはその点は一層にひどいのである。だから、常に自分を省みる心を怠っては副守に自由に使われてしまうので危険なのじゃ。」と御答えになられたといいます。この御言葉は、とても、重要な意味を持っていると思いますので、皆様もご注意を願います。
 
 艮の金神の眷属といえども、その生来はアダムとイブの身魂である可能性も否定出来ない、か…。根本的な身魂の本質がそうならいくら輪廻転生しても天界の扉を開くことが出来ないのも無理はない。

 ここで重要なのは王仁三郎が【大本へ集まって来る者】としている点だ。そして、二代も【ここで大本が宣伝して入って来る者は神様が判って入って来るのでなく、恐ろしさに入ってくるのだ。】と語る。二人とも明らかに大多数の大本信徒のことを表している。

 王仁三郎は錦の土産において語っていた。

●錦の土産
 霊界物語に現はれたる高姫なるものは 久子の古の精霊である。悪の精霊は幾度び生を代ふるも改善出来ないものである。故に如何なる巧言を以て誘ふとも決して耳を籍してはならぬ。この事は、飽くまでも注意しておくぞよ。久子一派の言にたとゑ寸時にても耳をかす時機は 教祖の筆先以外の神々を排して改悟の至誠を表はしたる時であるぞよ。アゝ惟神、神界の経綸を汚さんとする邪神の言に迷ふなかれ。月の手をかりて

 悪の精霊。王仁三郎は錦の土産では兇党霊のことを語っているのだが、二代は大本へ集まってくる者たちとしている。王仁三郎はあからさまには語っていないが、彼の語りで、大本信徒のことを【大本へ集まって来る者は、皆長い間世に落ちて苦しんでいたのである。その御魂が二度目の立替え立直しに際して、世に出して頂こうと、人を押しのけても自分が出世しようという神霊ばかりが副守となってかかってきているから、社会の人とはその点は一層にひどいのである。】と、しているが、ここで【副守】と表現していることが分る。副守とは悪魔のことだ。

 悪の精霊は兇党霊であることは間違いない。兇党霊はアダムとイブの身魂と繋がりがある。二代が【この悪のみたまを全部滅ぼすのだ。】と語っているところをみるとほぼ同質として扱われていることが分る。

 ここから二人の言葉を整理すると、悪の精霊とは大多数の大本信徒のことを指している可能性が相当、高い。実際、悪の精霊といっても様々だろう。表面的には艮の金神に着く者たち、本能としてみろく神や艮の金神に楯突く者たち。しかし、その底にある本質は結局、同じであるということではないのか。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 80

Trending Articles