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Channel: 遥かなる潮流 (霊界物語の真髄ブログ)
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国祖の失策 3

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⚫︎霊界物語第4巻 第42章 無道の極

しかして神務長大八洲彦命以下、国祖直属の神人をはじめ、高照姫命以下の女性が、八王大神称号の聴許につきて国祖に対し、異議を言上したることを深く恨み、これを常に眼の上の瘤とし居たりしが、国祖は常世彦の勢、到底制すべからずとし、涙を嚥ンで彼らの言を採用し、ここに八王大神の称号を与へ給ひける。

国祖は厳格な神政を断行する神だというのにどうして、高月彦、つまりは二代目常世彦に八王大神を名乗る許可を与えたのだろうか。王仁三郎の解説では勢いとある。時代の趨勢というのである。趨勢において方針が左右されるというのはなんとも言い難いことだ。国祖は本当に厳格だったのか?私が思うに、鬼武彦らの罪は結局、断罪するに至ったというのに常世彦の勢力が盛んだと彼らの要求を受け入れてしまうというのは、ある意味での迎合であることはいうまでもない。結果、悪魔横行の時代へと頽廃していったわけで、国祖隠退とは必ずしも突発的に発生したことではなく、彼ら邪神たちに対する国祖の対処法が悉く遅れたために起こったことだといえるだろう。

仁義と愛において邪神を救いたい気持ちは素晴らしいが、かといってどうにもならぬ魔もある。少なくとも高月彦に憑依した八岐大蛇の強大なる魔性には、国祖の能力もそのキャパを超えていた程のものだったといえるだろう。

そして、案の定、二代目常世彦はいよいよ最終段階として国祖に隠退を迫るのだ。

高月彦に八王大神を名乗らせた段階で国祖神政は終わっていたのである。

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